近藤乳業

DISCOVER

知る・楽しむ

FLOW

牛乳ができるまで

牛乳は生乳に何も加えることなく、消化吸収をよくするため脂肪球の均質化を行い、殺菌したものです。
牛乳はすべての工程で衛生的に生産され、その後、配送されます。
いつも飲んでいる牛乳はどのようにつくられているのか。各工程ごとに、楽しく詳しく説明します。

牛のイラスト
牛乳ができるまでの流れ
  • 1

    牛乳(生乳)を搾る

    搾乳の様子

    牛一頭当たり、1日に約30Lもの牛乳(生乳)が出ます。牛乳は朝と晩の2回搾り(搾乳)、搾乳後は冷たい状態で保存するための「バルクタンク」に保管します。

  • 2

    工場へ運ぶ

    トラック

    搾乳された牛乳(原乳)をタンクローリー車で集めます(集乳)。タンクローリー車は牛乳(原乳)を10℃以下の冷たい状態を保ちながら運ぶことができます。タンクローリー車1台には1Lの牛乳パック約2万本分もの牛乳(原乳)が入ります。

  • 3

    牛乳(原乳)の受入検査をする

    受入検査の様子

    牛乳(原乳)の品質状態を確認するため、受入検査を行います。運ばれた牛乳(原乳)の一部を採取し、10種類以上もの検査をします。この検査に合格できなければ、工場は牛乳(原乳)を受け入れることができません。

  • 4

    洗浄化 牛乳(原乳)をきれいにする

    遠心分離機

    牛乳(原乳)に混ざっている細かなゴミやホコリなどを 「クラリファイアー(遠心分離機) 」という機械で取り除きます。クラリファイアーは1分間で5,000回以上も回転し、目に見えない小さなゴミまでしっかり除去して、牛乳(原乳)をきれいにします。

  • 5

    冷却する

    冷却の様子

    きれいにされた牛乳(原乳)は、「プレートクーラー」という機械で一瞬で5℃以下まで冷やされます。

  • 6

    貯乳 牛乳(原乳)をタンクへ貯める

    ストレージタンク

    冷却した牛乳(原乳)を「ストレージタンク」に貯めていきます(貯乳)。このタンクは常に、一定の温度を保ちながら牛乳(原乳)を保管することができ、牛乳(原乳)は殺菌の順番を待ちます。近藤乳業には2万Lの大きなタンクが8基もあります。
    2万Lは一般家庭のお風呂(200L)の約100杯分です。

  • 7

    均質化 牛乳をなめらかにする

    ホモゲナイザー

    牛乳(生乳)には脂肪分が含まれています。この脂肪分が固まり、牛乳(生乳)の表面にクリームの層ができてしまうのを防ぐため、「ホモゲナイザー」という機械で脂肪分の粒を細かくし、均一な状態にします(均質化)。
    均質化することで飲んだ時に飲みやすくなり、脂肪やたんぱく質などの栄養も消化されやすくなります。

  • 8

    殺菌、冷却する

    殺菌、冷却の様子

    130℃の高温で2秒間加熱することで、牛乳(生乳)の中の微生物や身体に有害な細菌をほぼ死滅させることができます。1時間あたり約2万Lの牛乳(生乳)の殺菌が可能です。殺菌後は品質を保つため、5℃以下まですぐに冷やします。

  • 9

    貯乳 牛乳をタンクへ貯める

    サージタンク

    殺菌された牛乳は常に5℃以下の温度に保たれた
    「サージタンク」に入れられ、パック詰め(充填)の順番を待ちます。タンクは高さ6.5mと170cmの大人3~4人分の高さがあります。

  • 10

    充填 牛乳をパックに詰める

    牛乳をパックに詰める様子

    できあがった牛乳をパックに詰め、密封していきます。
    1度に4本のパック詰めができ、1時間に14,000本の牛乳を生産することができます。充填機にはパック内部を殺菌する機能や、外からの異物や虫だけでなく、空気中に漂っているホコリの侵入を防ぐ構造になっています。
    充填後はラインを流れながら異物が入っていないか、量が均等に入っているかなど、様々なチェックを行います。

  • 11

    出荷前検査をする

    検査の様子

    出荷の前に、できあがった牛乳を改めて検査します。
    風味や成分、身体に有害な細菌が残っていないかをチェックします。
    この検査に合格しなければ商品にはなりません。

  • 12

    保管する

    保管の様子

    検査を終えた牛乳は冷蔵庫で保管され、出荷を待ちます。冷蔵庫は学校の体育館くらいの広さがあります。
    近藤乳業では1年で25mプール約220杯分の牛乳を作っています。
    ※25mプールとは水深1m、幅12.5mのプールを想定しています。

  • 13

    出荷

    冷却の様子

    検査に合格した牛乳はトラックで色々なお店や学校に届けられます。

近藤乳業の牛乳はおいしさ長持ち、安心・安全な「ESL製法」です。

ESL(Extended Shelf Life 品質期限の延長)の略語で、原乳から製造までのすべての工程において、細菌汚染の原因を減らし、牛乳の品質向上を追求するため高度な技術で製造し、賞味期限を延ばしたものです。一般の牛乳は製造日から1週間くらいが賞味期限ですが、ESL製法で作った牛乳は未開封で冷蔵すれば約2週間は品質を保つことができます。

※開封後は賞味期限にかかわらずできるだけ早く(2日間程度)飲みきるようにしてください。
牛乳のパッケージ画像
牛のイラスト