知る・楽しむ
牛乳の表示規定
牛乳と思って買ったのに表示を見たら、違っていた…そんな経験はありませんか?
日本では、成分規格や製造方法、容器包装の規格などが、食品衛生法に基づいて国が定めた
「乳等省令※1」で規定されています。
さらにパッケージの表示については、 虚偽や誇大な表示の発生を未然に防止するため、乳業界が規定した「公正競争規約※2」という自主基準を設けています。
※1乳等省令:乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(厚生労働省令)の略
※2公正競争規約:飲用乳の表示に関する公正競争規約の略
①種類別名称
牛乳類の種類です。
食品衛生法に基づく乳等省令および「公正競争規約」により、使用原材料や成分規格などによって種類別に分類して
パッケージ容器に表示するよう規定された、牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、乳飲料などのことです。
牛乳類の種類と乳等省令による成分規格
季節によって牛乳の成分は変動するので、乳脂肪分や無脂乳固形分の%表示に「以上」の文字がついています。
②無脂乳固形分と乳脂肪分
牛乳から水分を除いた全栄養成分を乳固形分といい、そこからさらに「乳脂肪分」を取り除いたものが「無脂乳固形分」といいます。「無脂乳固形分」は乳脂肪分以外に牛乳に含まれるたんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミン類などの成分のことで、
「乳脂肪分」は牛乳に含まれる脂肪分のことです。
③殺菌
牛乳の殺菌方法を記しています。牛乳は食品衛生法・乳等省令に基づいて殺菌され、包装されています。
日本の牛乳は、「超高温瞬間殺菌(UHT)」が9割以上を占めており、近藤乳業でもこの殺菌方法で安全・安心な商品を生産しています。
いろいろな殺菌方法とその効果
④公正マーク
公正競争規約にのっとった適正な商品かどうかの審査を受けたことを示しています。表示した成分値については、認定検査機関による年3回のチェックがあります。
このマークがあるということは、公正取引委員会により承認を受けた、商品の中身に対して正しい表示がされているという証しです。