知る・楽しむ
成長期のこどもと牛乳
牛乳は成長期にあるこどもたちの重要な栄養源であり、学校給食の献立作成の頼もしい存在となっています。
こどもたちは日々成長し、長い人生を生きていくための礎となる体を作っています。強い骨、強い体づくりに最適な牛乳は、家庭でも積極的に摂りたい食品です。学校でも家庭でも牛乳を飲んで、将来に向けて健康な体づくりを心がけましょう。
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給食がない日はカルシウム不足
給食がある日とない日ではカルシウム摂取量に大きく差があります。その差は「牛乳を飲んだ回数」にあります。
給食のある日は1回以上牛乳を飲んでいますが、 休日などの学校給食がない日は飲む回数が減り、およそ1回分の差がついています。
さらに食事別にみると大きな違いは昼食にあり、牛乳を飲むタイミングは給食というこどもがほとんどです。
給食のない日のカルシウム摂取量は、給食がある日に比べて約8割のこどもが必要とされている量を満たしておらず、カルシウム摂取の推奨量も牛乳約1~2本分も足りません。
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家庭でも牛乳摂取が必要な
5つの理由
体がカルシウムを欲する特に成長期の子どもには牛乳の栄養が必要不可欠です。
1日に必要とされる量のカルシウムをとるためには日ごろから家庭で牛乳を飲む習慣をつけ、学校給食だけでなく、家庭でも意識して牛乳の摂取を心がけることがとても重要です。
①丈夫な体を作る(カルシウム補給)
学童期〜思春期にかけては生涯で骨の成長に不可欠なカルシウムの蓄積量がもっとも増える時期です。 牛乳はカルシウム含有量が高く、カルシウムの吸収を促すカゼインホスホペプチド(CPP)やビタミンDが含まれており、カルシウム摂取に最適です。
②手軽に栄養バランスを整えられる
牛乳には脳の発達や腸内環境を整える炭水化物、ホルモンや細胞膜の材料となる脂質、体を作るのに欠かせないたんぱく質はもちろん、ビタミンCは少ないものの、その他のほとんどのビタミン(脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン)が含まれており、免疫機能や肥満予防など、ビタミンは数種類の相互作用により高い機能を発揮します。骨や歯の形成、神経伝達、血液の生成など様々な機能をコントロールし、働きを促すミネラル(カルシウム、カリウム、リン、ナトリウム、マグネシウムおよび亜鉛)も含まれています。さらに、牛乳は加熱してもその栄養分がほとんど損なわれません。
そのまま飲むだけでなく、料理でも栄養素を摂取できるのが牛乳なのです。
③朝食の欠食対策
朝食を食べることで体温が上がり、脳も活動を開始して、やる気や集中力が湧いてきます。
パンだけでなく牛乳をプラスするなど、朝食に手軽に効率よくバランスの良い栄養素が摂れる牛乳を飲めば、朝の栄養補給をしっかりサポートしてくれます。
出典:Jミルク.こどもを育む牛乳学(https://www.j-milk.jp/knowledge/nutrition/hn0mvm0000005s9f.html#hdg21) よりJミルクで作成
④牛乳は運動後に適したドリンク
運動によって血流量が増えることで、より多くのカルシウムやたんぱく質などが骨へと運ばれます。また運動によって骨に刺激が加わるとカルシウムが骨へ沈着しやすくなります。
たんぱく質に含まれるアミノ酸は運動で使った筋肉を回復・強化する材料です。牛乳にはカルシウムだけでなく、このたんぱく質も含まれています。発汗や運動で失われたビタミンとミネラル、水分やエネルギー源などの回復、運動効果アップに牛乳は最適な飲み物です。
⑤将来にわたる健康づくり「貯骨」
一生のうちで骨量が増えるのは、体が作られていく成長期だけです。最大骨量を迎えるのは女性では18歳前後、男性では20歳前後まで。この期間に強い骨を育てて、骨量を貯めておく骨の貯金「貯骨」が将来の健康につながります。
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給食のない休日はおうちで
牛乳を飲もう!
「土日ミルク」は、こどもたちのカルシウム不足の解決を目的に学校給食がない日も牛乳を飲むことを促進する取り組みです。
家庭での牛乳飲用・利用の促進のため、一般社団法人Jミルクが学校や地域などと連携し、イベントの実施、シールやポスターなどの教材、食育プログラムの無償提供のほか、漫画やレシピなどを公開しています。
※参考文献(資料)「ファクトブック 子どもたちに牛乳は必要か?」(JミルクHP)
※一般社団法人Jミルクよりデータ、コンテンツの引用掲載許可を得て作成しております。